

スポーツをミックスしたワークアウトをトレーニングに取り入れることで、大きな効果が期待できます。簡単に言えば、あるものを使わないと、やがては使えなくなってしまうということ。このシリーズは3部構成です。体幹、可動性、爆発力をターゲットに絞り、次のランに備えて体を整えておくことができます。
ランニングを始めたばかり人でも、経験豊富なマラソンランナーでも、トレーニングにさまざまなスポーツをミックスしたワークアウトを追加することで、自分では気付かないような、大きな効果が得られることがあります。さまざまな筋肉群を鍛え、心臓血管の健康を向上させ、けがのリスクを減らします。他にも利点はたくさんあります。これが、新しい方法で体を鍛えるべき大きな理由です。
皆さんが自身のランニング能力を1つ上のレベルに引き上げられるよう、Onは、チューリヒで活躍するフィットネス愛好家でパーソナルトレーナーのレアンドロ・フォルニートさんとタッグを組み、ワークアウトプロジェクトを始動しました。
このシリーズは3部構成で、自宅で快適に行うことができます。シリーズは体幹、可動性、爆発的な動きの強化に焦点を当てて作られています。次のランニングに向けてしっかりと準備を整えましょう。
体幹は動きの基本です。しかし、鍛えるべき筋肉は腹筋だけではありません。体幹全体(背中、腰、骨盤)を強化することで、安定感のあるランニングや、強力なプッシュオフ感覚の基盤作りができます。
体幹の4つを鍛えることを中心にしたエクササイズで、フォルニートさんおすすめの方法は以下の通りです。
それぞれの動きを4回ずつ。40秒エクササイズをして、20秒休む。1セットごとに1分間休憩する。これを3~6回繰り返す。
「自分のレベルに応じて、1セット終わるごとに1分間の休憩を入れましょう。そしてまた再開します。強度を上げたい場合は休憩をとらずに行い、初心者は休憩時間を2分にしましょう」
フォルニートさんが提案するエクササイズは、従来のフィットネスのルールとは少し違う運動哲学に基づいています。
「私のトレーニング哲学では、体全体を使います。従来の腹部の引き締め運動では、体幹の筋肉群だけを使います。しかし、ここでやる動きは、足、膝、手首、足首を使います。そうすれば、筋肉の協調に働きかけることができ、脳と筋肉の記憶を構築できます」
可動性はランナーがパフォーマンスを最大限に発揮し、けがのリスクを減らすためには必要不可欠な、基盤となる要素です。トレーニングで定期的に焦点を当てることで、可動域が改善されるため、タイムを数分縮めることができます。
では、そのための最も効果的なエクササイズとは?フォルニートさんのおすすめは以下の通りです。
動き1
「腕を組んだままできるだけ屈伸します。ただし、最初はゆっくりと行うことを忘れないようにしてください。この動きは可動性を高めるとともに、ハムストリングスにも働きかけます」
このエクササイズを10メートルまたは約1分間行います。
動き2
この動きは、思っているよりも完璧に実行するのが困難です。
「フィットネス業界では、膝を一直線に保つというルールがあります。しかし、その理論をひねったこれらのエクササイズは、より深く広い範囲に効果を発揮します。これによって実際に膝が強化されます。ただし、必ずゆっくりと行って膝や可動域に働きかけてください」
6~10回繰り返し行って、膝が強化されていくにつれて、範囲と回数を増やします。
「この動きをする間、身体が一直線上にあることに注意してください」
動き3
「かかとの上に座るか、自分が気持ちよく感じるまで低く座ってください。繰り返しになりますが、膝はまず、このポジションに慣れる必要があります。こうして少しずつ膝を強化していくことが、けがの予防につながり、またランナーにとって大切なダイナミクスを向上させることができます」
両サイド30~60秒間、そのままの姿勢を維持します。
動き4
「より優れたランナーになるためには、可動性が必要です。しかし、それは可動域を広げることだけではなく、骨の構造、脚、膝、足首などの強化、つまり体のあらゆる部分を強化することでもあります。」
両サイドそれぞれ8~10回繰り返し行います。
ランナーはインターバルトレーニングに全くなじみがないわけではありません。ファートレックは、ランナーの持久力とパフォーマンスを高める方法として、昔から使われてきましたが、これらの4つのインターバルな運動は全身に作用し、すべての筋肉群を働かせることができます。
このワークアウトは、体幹エクササイズと同じセットで行いましょう。
それぞれの動きを4回ずつ。40秒エクササイズをして、20秒休む。1セットごとに1分間の休憩をはさむ。それを3~6回繰り返す。自分のフィットネスレベルに合わせて調整しましょう。
「トレイルを走ったり、飛び回ったりするなら、完璧なアングルで走るわけではないので、ジムでも常に完璧なアングルでトレーニングする必要はありません。ランナーは膝頭のすぐ下に痛みを覚えることがよくありますが、それは膝の使い過ぎによるものではなく、ただ膝を十分に使えていないからです。ワークアウトに可動域と奥行きを加えれば、けがのリスクも少なくなります」
Shot in Zurich at uego’s Personal Training