

ブロンクス・コミュニティーのランニング文化をもっと発展させたい―。ブランドン・エスピノーザさんはそんな思いを抱きながら走っています。ブロンクスの人たちがグループランニング後に集まるローカルスポット「Bronx Brewery」の総支配人を務め、サルサ音楽普及プロジェクト「The Salsa Project」設立者としての顔も持つエスピノーザさん。多忙を極めながらも精力的に活動しています。
– Brandon Espinosa
On:ブロンクスの典型的なランニングはどんな感じか教えてください。
ブランドン: 「ブロンクスで走ることが多いので、山積みになったゴミの脇を走る日もあれば、壁画を楽しみながら走る日もあるし、ドミノをしたり、サルサ音楽やヒップホップを聴いたり、非常階段にたむろするコミュニティの人たちのそばを走る日もあります。だから走る感じはいつも違います。ただいつ走っても、自分をより良くするチャンスであることに変わりはありません」
ブロンクス出身のランナーであることに、どんな意味がありますか?
「ブロンクスでは、黒人や褐色の人が街中を走る姿は見かけません。彼らは大抵の場合、何かから何かに向って走っています、ニューヨークの喧噪の中ですね。だから外を走っているとたまに、『何から逃げてるの?』と大声で話しかけられることがあります。反対に『外に出て一緒に走りたい』と言われるときは、とても感激します」
ブロンクスが他の区と違うところは何ですか?
「ブロンクスは、プエルトリコやキューバからやって来た移民が居を構えた場所です。だからブロンクスは、文化のるつぼであり、そして多様性やコミュニティに溢れた、ほかの地区にはないユニークな場所だと思っています」
「ブロンクス出身と言うことで、たくましさや気骨の精神が育てられるという点もあります。世界を旅して『ブロンクスから来た』と言うと、人々はきっと『ああ…』と言うでしょうね」
「ブロンクス出身ということから立ちのぼるオーラとカッコよさがあります。それがブロンクスを特別なものにしているのだと思います」
エスピノーザさんと彼のランクルーに興味がある場合は、ダイレクトメール(milestylerunclub@gmail.com)でコンタクトを取ってみましょう。