
吸湿速乾テクノロジー:DryTec™の技術に迫る
汗をかくのもワークアウトのうち。でも、汗で不快になる必要はありません。On DryTec™をはじめとする吸湿速乾テクノロジーは、汗をすばやく吸収・発散し、体を動かしている間も快適な状態を保ちます。その仕組みをご紹介します。
高強度ワークアウトの真っ最中。湿度は高く、心拍数も上昇。それでもシャツは軽やかなまま。まさにこれが、吸湿速乾テクノロジーの力です。この技術がなければ、トレーニングウェアはすぐに汗を含んで重くなり、動きを妨げてしまいます。
「私たちは、激しい運動中でも快適さが続くことを目指しました」と語るのは、Onのアパレルクオリティー主任チャンドラー・マネス。「つまり素材そのものが体を涼しくドライに保ち、ベタつかないようにしたのです」
吸湿速乾性のある生地は、汗やムレを体から素材の表面に逃がし、すばやく蒸発させます。これにより体温調節をサポートするとともに、生地が肌に張りつかず、環境や運動強度が変化しても快適な状態が続きます。
ジムでのトレーニングから高地トレイルまで、優れた吸湿速乾性素材は、運動中の熱のこもりだけでなく、ペースを落とした後の汗冷えを防ぐうえでも役立ちます。吸湿速乾テクノロジーの仕組みとメリットについてご紹介しましょう。
吸湿速乾テクノロジーの仕組み
吸湿速乾素材は、汗を効率よく移動させるシステムのようなもの。特殊な糸や繊維構造により、汗を肌からすばやく離し、生地の表面へと逃がします。こうすることで、体を動かしている間も肌に直接触れる層がドライで快適に保たれるようにします。 「OnのDryTec™素材は疎水性を備えており、繊維自体は汗を吸収しません。代わりに、毛細管現象により汗が糸の表面を伝って肌から離れ、素材の表面全体に広がるため、すばやく蒸発するのです」とマネスは説明します。
水分をコントロールすることで、ウェアは軽く、通気性のよい状態に保たれます。吸湿速乾素材は肌に張りつきにくいため、ワークアウト中に重く湿っていく不快な着心地を軽減します。また、余分な湿気をすばやく逃し、摩擦を抑えることで、長時間のセッションや長距離を走るときにも肌擦れや不快感が生じにくくなります。
吸湿速乾素材に使用される繊維
多くの吸湿速乾素材には、汗をコントロールし、運動中の快適さを保つよう設計された合成繊維や、高機能混紡素材が使用されています。
- ポリエステル:耐久性があり、軽く、水分を吸収しにくい特性があるため、最もよく使用される素材のひとつです。 - ナイロン:丈夫で柔軟性が非常に高い素材です。高強度ワークアウトにおいてドライ感を保つために、吸湿速乾加工が施されることがよくあります。 - メリノウール:自然が生み出した高機能繊維です。汗が液体になる前の蒸気の状態で逃がすため、寒いときは暖かく、暑いときは優れた通気性を発揮します。
綿は通気性のよい素材として知られていますが、実際にはスポンジのように水分を吸収する性質があります。自重の約25倍もの水分を吸収するため、汗が肌にとどまりやすく、結果、ウェアが重くなり、動きにくくなると同時に、肌擦れが起こりやすくなるのです。
DryTec™の特長
一般的な吸湿速乾素材は、汗をうまく処理するために作られていますが、DryTec™は吸湿距離、吸収の速さ、乾きやすさ、吸収量といった厳しい性能基準をクリアするよう、高いレベルで設計されています。
Onでは特殊な糸、空気の流れを促す素材構造、水分の放出をサポートする機能性素材加工を組み合わせることでこの性能を実現させている、とマネスは説明します。
求められる素材は製品によって異なるため、「同じOn DryTec™素材でも、Performance Tightsに採用されているものと、Performance-Tに使用されているものでは全然違うのです」とマネス。「重要なのは、製品に求められる性能に応じて最適なバランスを見極めることですね。そうすることで、不快感に邪魔されずにパフォーマンスを発揮できるようになりますから」。違いを分けるポイントは、次の4つです。
- 高機能な生地構造:素材の構造が空気の流れを促し、汗が生地の表面全体に効率よく広がるのを助けます。 - 速乾性:DryTec™は繊維表面を最大化し、汗をすばやく広げて蒸発を促すよう設計されています。 - 体温調節機能:汗が蒸発するときの気化熱で冷却効果が生まれ、動いている間の体温調節をサポートします。 - 通気性:通気性に優れた生地構造が空気の流れを促し、動いている間の熱や湿気を効率よく逃がします。
吸湿速乾性が重要な理由
汗が肌にとどまると、ウェアは重く感じられ、動きにくさや不快感が生じます。これは、長時間または高強度のワークアウトでは肌擦れの原因にもなります。
吸湿速乾素材は汗を肌から遠ざけることにより、次のようなメリットをもたらします。
- ベタつきや不快感を軽減 - ウェアの軽い着心地をキープ - 体温調節をサポート - 運動中の通気性を向上 - 肌擦れの原因となる摩擦を低減
「つまりこの素材を採用したウェアなら、通気性が高く軽量で、のびのびと思い通りに動けるのです」とマネスは説明します。
高機能素材を長持ちさせる4つのポイント
高機能素材は、その性能が長く維持されるよう設計されています。しかし、通気性や吸湿速乾性を保つには適切なお手入れが必要です。洗剤や柔軟剤の残留成分、皮脂汚れなどが繊維に蓄積すると、吸湿速乾性が十分に発揮されなくなることがあります。
- 柔軟剤は使用しない:柔軟剤や乾燥機用柔軟シートは、繊維の表面にワックス状の成分を残すことがあり、通気性や吸湿速乾性が低下する原因になります。 - 冷水で洗う:高温で洗濯すると、伸縮性のある繊維が劣化したり、糸の特殊構造が損なわれたりすることがあります。洗濯は常に冷水コースをご使用ください。 - できるだけ自然乾燥する:高温は合成繊維を溶かしたり変形させたりすることがあります。この素材は水分をすばやく逃がすよう設計されているため、物干しラックやハンガーに掛けておけば短時間で乾きます。 - 裏返して洗う:洗濯中の引っ掛かりや毛玉の発生を防ぎ、ウェア表面の状態を保護できます。 - できれば洗濯ネットを使用する:これにより、洗濯中にストラップやジッパーが高機能素材を引っ張って伸ばしてしまうのを防ぎます。
ドライな着心地で、もっと軽やかに動く
優れた高機能ウェアは、思わず着ていることを忘れるほど自然な着心地です。吸湿速乾素材であれば、汗で湿った重いウェアに邪魔されることなく、快適に動き続けることができます。
長距離トレーニングやジムに行くとき、または日常生活の中でも、汗やムレをコントロールしてくれる軽い着心地のウェアで、目の前のアクティビティにしっかり集中しましょう。






















