

ヨガはインテンション(意図)から始まります。適切なギアを身に着けて、落ち着いた気分でマットに乗り、心地よく始める準備を整えましょう。


身一つあれば誰にでもできる。それがヨガの魅力のひとつです。それでも、いくつかの厳選アイテムがあると、余計なことを考えずに呼吸や動作、アライメントに集中しやすくなります。
Onアンバサダーを務めるヨガインストラクターのジュリア・カステラーニさんはこう言います。「一番大切なのは、ヨガをやりたいという強い意志です」
初めてクラスに参加する人から、ヴィンヤサやリストラティブヨガに新たに挑戦しようという人まで、あらゆるセッションの基礎作りに役立つアイテムを紹介します。
スタジオのグループレッスンでも、自宅でのヨガでも、どんなときにも必須のギアは次のとおりです。
ヨガにはマットが必要不可欠です。適切なマットは関節にかかる衝撃を和らげ、滑りを防止してくれるため、どんなポーズも安定してとれます。例えば、グリップ力の高いヨガマットを使えば、違いをはっきり実感するはずです。特に激しく汗をかくようなセッションでは「まるで感触が違う」と、カステラーニさんは言います。「グリップがしっかりしているマットだと、アライメントを正しく保ちながら、どんなポーズもぐらつかずに自信をもって取り組めます」
マット選びのポイントは以下の通り。
- 滑りのリスクを減らす安定したグリップ - 自分のスタイルに合った厚み(一般に厚みがあるほど快適で、薄いものほど安定性が高くなります) - 耐久性に優れ、環境に優しい素材を使っている
どのヨガのウェアを選ぶかで、動きの自由度や、集中度が決まります。ヨガインストラクターのミシェル・カルベラーさんは、色使いで気分も変わると語ります。「私はよく、セッションに合った単色のウェアを着ています。例えば、ハートオープナーのポーズをするときはグリーン、体幹強化の日はイエロー、オーラや直感に従いたいときはピンクやパープルという具合です。私が身に着けるものが、クラス全体のエネルギーの一部になるんです」
ウェアを選ぶときは次の点に注意しましょう。
- 通気性と吸湿速乾性に優れている。特にダイナミックで汗をたくさんかくセッションにはこの機能が重要です - ソフトでフレキシブルな素材を使用している。例えばOnのStudio Knit TightsやFocus Pantsなら、動作に合わせて伸縮します - スポーツブラは、透湿性が高く着け心地のいいものを
Onのアパレル開発主任、ナターシャ・チュンはこう説明します。「ヨガなどの、ゆっくりと流れるように動くアクティビティでは、激しいHIITのようなワークアウトほどサポートは必要ありません。とはいえ、低負荷運動であっても、なるべくきちんとサポート力のあるウェアを選ぶことをおすすめします」
そして、途中で服を直さずにすむようにフィット感もきちんと確認しましょう。また、さっと羽織れるレイヤリングを準備しておくと便利です。
ホットヨガや高負荷のヨガでは、滑りを防止し快適さを保つためにタオルを持参しましょう。マットについた汗をふき取ったり、特にスタジオの床がツルツルしている場合は、したたる汗をぬぐうのに活躍します。
集中して体の隅々まで意識を向けながら、最後までスタミナ切れにならないためには水分補給が欠かせません。ステンレス製のボトルなら中身が温くなることもなく、お手入れも簡単です。
インストラクターのジェーン・ジュヒュン・キムさんも、この基本アイテムを必ず持っていくようにしていると言います。マットを広げるときの必需品は何かと尋ねると、「ウォーターボトル、髪をまとめるシュシュ、それからやる気」との答えが返ってきました。




ヨガのプロップスを使うかどうかは、その人の能力とは関係ありません。これらは身体への意識を深め、アライメントを整え、快適に動くためのツールなのです。
ヨガブロックは、安定して無理なく特定のポーズをとるための補助具です。高さをだしたり、体重を支えたり、より効果的にストレッチするのに役立ちます。
カステラーニさんはこう指摘します。「ブロックは、ヨガのレベルに関係なく誰にとっても便利なものですし、虚栄心から解放されるという意味でも素晴らしい道具です」。インストラクターとしてベテランである彼女も、マットと並んで必ず2つのブロックを使うと言います。「たとえ経験豊富なインストラクターであっても、ヨガにおいては永遠に生徒なのです」。ヨガブロックは、コルクや高密度フォームなど、滑りにくい素材のものを選ぶようにしましょう。
調節可能なヨガストラップは腕の届く範囲を広げ、安全なアライメントをサポート、無理なく体を慣らす助けになります。特にハムストリングのストレッチや、リストラティブなホールドをするときに役立ちます。
補助具にはほとんど頼らないアシュタンガヨガのトレーニングを積んできたジェーン・ジュヒュン・キムさんも、レベルアップにプロップスは効果的だと感じています。「どんなポーズもそれぞれ、徐々に慣れていくものです。そのプロセスを助けてくれるプロップスなどの補助具を使うようになって、私のヨガは大きく変化しました」
リストラティブヨガやグラウンディングヨガは、ボルスターやブランケットを利用すると穏やかな気分で快適に行えます。座ったポーズでプレッシャーを和らげたり、静止状態を続けるときの支えになったりと、心身に無理がかかるのを防ぎます。
リストラティブヨガでは「最大限のレベルで寛ぐこと」に重点を置いていると言うジュヒュン・キムさん。「私は特にClub Loose Pants FKAと、Club-Tを愛用しています」
どのアイテムが必要になるかは、ヨガのスタイルやレッスンの場所、どのような意図で挑むかで変わってきます。次のようなポイントに留意しましょう。
- フィット感を大切に:ウェアはしっかりとサポートしてくれるものを選びましょう。通気性に優れ、着心地の良いものを重ねることで、動きにしっかり集中できます。 - 耐久性も重視:マットやプロップスは丈夫なものを。安定的に一貫した動きができるようにするために、上質な素材を使ったアイテムに投資しましょう。 - 本当に自分に合ったギアを選ぶ:プロップスは誰でも必ず必要というわけではありません。自分の体に合うかどうかで決めましょう。 - その時々で柔軟に合わせる:ホットヨガであれば、ショートパンツや涼しさ優先のアイテム、薄めのマットの方が適しています。陰ヨガや、リストラティブヨガをするなら、肌触りがやわらかく暖かいウェアをまとい、厚めのマットを使うと心が落ち着きます。 - 身体の声に耳を傾ける:ポーズやファブリック、道具などが快適でない場合は、迷わず変えていきましょう。これは回数を重ね経験を積むとともに、あなたのヨガも当然、進化するためです。




これらの必須アイテムは、ヨガへの目的意識をはっきりとさせ、これから始まるレッスンを落ち着いてオープンに受け入れるのに役に立ちます。ヨガ愛好者の多くは、気が向いたらいつでも取り組める安心感や着心地の良さから、マットを離れているときにも専用ウェアで過ごします。
ミシェル・カルベラーさんも、いつもヨガウェアを着ているひとり。「普通の服を着ていると、珍しさのあまり、ボーイフレンドがいちいち指摘してくるんですよ」と冗談交じりに語る彼女。「でも、普段からヨガウェアでいるのは、肉体的にもメンタル的にも、必要に応じていつでもヨガのための時間を取るという覚悟の表れでもあるんです」
自分の目指すヨガを実現させてくれる基本アイテムたち。あなたにぴったりなものを揃えて、家ヨガもスタジオでのレッスンも、思い通りに楽しみましょう。